賃貸関連の不動産にかかわる業務を請け負う企業として、仲介会社とか、管理会社などという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、それらの名称の会社がどのようなものであり、実際にはどのような区別になっているのかと聞かれれば、確かなことを答えられる方は、不動産業界にかかわったことのない一般の人には少ないかもしれません。
仲介会社は、大家さんから依頼を受けた賃貸物件の入居者を広く募集し、賃貸契約を結ぶまでの業務をする会社を指します。
仲介会社の主な収入源は、仲介手数料ですが、この金額は決まっていて、1件の物件の1か月分の家賃が上限金額となっていますから、取り扱っている物件の家賃が高額なほど高い収入にもつながることになるのです。
そのため、仲介会社は出来るだけ高額な物件や薄利でも多くの物件を取り扱ったり、出来るだけ多くの契約を結ぶことなどによって、収入を得ることに積極的になります。
また、管理会社は、実際、入居者が住んでいる物件の管理や維持をする会社ですが、家賃の集金や住宅のメンテナンス、入居者のクレーム対応までさまざまな業務をこなします。
管理会社の主な収入源は、管理委託料ですが、管理会社が大家さんとどのような業務形態を結んでいるかによって、どこまでが管理会社が管理するのかが変わってくると同時に、収入も変わってくるということです。
仲介会社と管理会社は一体のこともあれば、得意分野だけを業務としていて、大家さんによっては管理業務を自分でおこなっていたり、それぞれを別の会社と契約している場合もあります。
このように、不動産関連の業務内容はさまざまですが、一般の方が賃貸住宅を借りるときには、仲介会社や管理会社を区別したり、深くその業務内容を知ろうとすることは、少ないことかもしれません。