空き室があると、家賃収入の面から見ればマイナスであり、家賃収入の中からローン返済をしているオーナーからすれば死活問題です。
空き室の発生は時期によるものが大きく、学生の卒業、サラリーマンの転勤などでも頻繁に起こります。
最近では外国人が入居し、事情によって卒業などのシーズンではないタイミングで出て行ってしまい、長らく見つからないということがあります。
長引くとオーナーには不利益が被るため、空き室を埋める方法が色々と考えられ、実行されていきます。
不動産業者から提案されることとしては家賃の値下げがあります。
相場は刻々と変化し、まだ年数が経ってないから家賃は下げないということをしていると、他のアパート、マンションの家賃が下がる中、自分のところだけは変えず、お客さんがそちらに流れることも決して珍しいことではありません。
かといって、下手に値下げすると家賃収入に直結するばかりか、この動きを知った他の住人までもが家賃の値下げを要求することになりかねません。
家賃の値下げが相場に見合ったものであるかどうかをよく注意しながら値下げを断行する、もしくは値下げをしない分、それに見合った付加価値をつけるということも必要になります。
近くに大学などがある場合にはそことの連携というのも大事なポイントとなります。
優先的に学生に貸し出す、工場があれば社宅としてそこを貸し出すというのも埋める方法としてはベターであり、安定的な供給方法としても注目されています。
安易に家賃を下げて人を確保することには弊害もあり、それだけ質の悪い人が入居する可能性を高めることにつながります。
そうなると、退去したあとのクリーニング代やその人が入居したことで他の人が逃げていくということも出てくるためです。
相場に合わせること、大学や工場などと連携した活動をしていくことなどが求められ、家賃をすぐに下げるということはせず、あくまで最後の手段として残しておくことが重要です。